ピラティスとヨガの違い

 

 

こんにちは、Body Lab.Aina 田場です。

早いもので2019年も残り2ヶ月となりました。

最近お客様との会話の中で、

「元々ヨガ(ホットヨガ)に通っていた」

「両方受講する前は知らなかったけど、両方通ってよかった」
「私にはピラティスだったんだなぁと改めて思う」

というお声をいただきました。

そこで今回のブログ記事では、ピラティスとヨガの違いについてご紹介いたします。

 

ピラティスとヨガの違い

ダイエット、健康維持(促進)の入り口として、ヨガはとてもメジャーで選びやすいエクササイズですよね。

実際、有名インストラクターのレッスンは人気で中々予約が取れないということもあります。

所説ありますが、ヨガは最後に行うシャヴァーサナを効果的に行うために、それまでのポーズがあるとも言われていて、ヨガといえば、瞑想や呼吸そして、アーサナ(ポーズ)で心と身体を整えることを目的としているとイメージができます。

ヨガは心(マインド)に働きかけます。

一方、ピラティスは医療から生まれたトレーニングであり、エクササイズで、基本的にはフィジカルに働きかけます。

戦争で負傷した兵士の身体のケアのためのリハビリメニューとして生まれたピラティスは、体幹の筋肉を鍛え、身体の機能を取り戻すことを意識しています。

個人の感想にはなりますが、ヨガでいう「丹田を意識して」というのは、ピラティスでは腹圧の意識なのかなと思います。

また、ヨガでは主に腹式呼吸をしながらエクササイズを行うことで、副交感神経に働きかけて、リラックス効果を促進するという目的があると思いますが、ピラティスでは主に胸式呼吸をしながらエクササイズを行うことで、交感神経を刺激し、エクササイズが終わった後の、頭がクリアでスッキリした感覚が得られることも違いの1つに挙げることができるでしょう。

 

ピラティスで使う器具(プロップ編)

ピラティスでは沢山の道具も積極的に使用します。

☆ピラティスマット

柔らかく衝撃吸収性の高いピラティス専用のマット。

仰臥位や腹臥位でエクササイズを行うことが多いピラティスは、硬いフロアで行うと背中や腰に痛みを感じてしまうことがあるのでマットは必須です。

ピラティスマットは床の硬さが緩和され、痛みを予防してくれます。

ヨガマットに慣れている方には、ふわふわな感じもするピラティスマットに驚くかもしれませんが、背骨の動き(流動性)を重視するエクササイズの多いピラティスでは、背骨の屈曲・伸展の際にマットに背骨を押し付けるような動きによって、背骨の意識をしやすくしたりするため、マットでのエクササイズの際、専用のマットを使うことがとても重要です。

☆ソフトボール

健康、教育、フィットネス等、あらゆる分野で利用されているソフトボール。

身体の柔軟性や筋力、バランス感覚を総合的に鍛えることができるツールです。

ピラティス以外にもヨガやトレーニングでの使用、介護施設等のリハビリにもよく使用されます。

☆フレックスバンド(セラバンド)

伸び縮みするバンド、もしくはゴムのバンドで、脚にかけたり、手で持ちながらバンドの力を負荷にしてエクササイズをします。

バンドを伸ばす・戻す際の使い方がスプリングの負荷と同じなので、大型のピラティス専用器具を利用する前に使うと効率的です。

肩甲骨周辺のインナーマッスル強化、股関節や足首関節の関節可動域の向上、腹部のインナーマッスル強化などに使用したり、逆に筋力不足の方には、セラバンドが補助になって、脊柱の動きをより正確にスムースに行うことができるようにもなります。

☆ストレッチポール(フォームローラー)

ストレッチポール(フォームローラー)は、少し細めの円柱のような形をしていて、背骨の矯正やストレッチを行うのに効果的で、いろいろな使い方ができます。

レッスンの合間にポールに乗ってコロコロしている姿をよく拝見します♪

また、背骨の動きをマットよりも感じやすいので、先ずはフォームローラーでエクササイズを行い、その後に同じエクササイズをマット上で行うことで、正しい身体の使い方について、イメージの強化がしやすくなったりもします。

☆フィットネスサークル

日本語では「抵抗する輪」という意味があり、押したり引いたりした時に発生する反発力を使って身体に掛かる負荷を強めるツールです。

ピラティスエクササイズの際に手で押したり、足に挟んだりすると効果を発揮し、肩甲骨の動きが不安定な方や、内転筋が使えずに、体幹の軸がぶれやすい方、O脚、X脚の方の補助としても活用できます。

 

☆バランスボール

皆様もご存知の、樹脂素材を使った柔らかく丈夫なバランスボールは人が乗っても破裂せず使いやすいツール。

椅子代わりになるような大きいものからバスケットボール位のものまで、大きさや形は何種類かあるのをご存知でしたか?

エクササイズで使用するときは是非自分の身体にあったサイズを選んでくださいね。

 

ピラティスで使う器具(マシン編)

ピラティスには細かい道具の他にも大型専用マシン(器具)があります。

☆リフォーマー

リハビリ用のベッドをピラティス向けに改良した最も代表的なマシンピラティス用の器具です。

滑車の上に身体をセットアップする台がついており、その台をスプリングの負荷を利用しながらスライドさせ、適度な負荷を身体に掛けながらピラティスのエクササイズを実施していきます。

数種類のスプリングをエクササイズの種類や筋力に応じて選択することで、負荷の調整ができるため、ピラティスの初心者や身体に痛みがある人でも行えるのが大きな魅力です。

身体が固い、腰痛がある、肩こりがある方でも、自重をフルに掛けないで出来る動きが多いので、膝や股関節に疾患を持っている方や、リハビリ、ダイエットとしても効果的です。

セミリフォーマー、プライベートレッスンで使用します。

☆キャデラック

負傷者がベッドに横になったままの状態でもリハビリができるように開発されたピラティス器具で、高級車のキャデラックのように、何でも揃っているので「キャデラック」と名付けられました。

リフォーマーと違い、左右独立したスプリングを使い、仰臥位、腹臥位、ぶら下がりなどの体勢から、押す、引くなど様々な動きを行うことで、身体のバランスをリフォーマー以上に整えてくれるため「身体の歪みを整えるのならキャデラック」とも言われています。

主に、プライベートレッスンで使用する器具です。

☆チェア

スプリングを負荷にして使用するピラティス器具で、立位、座位、仰臥位、伏臥位等、どんな姿勢でもピラティスのエクササイズをすることが出来ます。

抗重力に対して多くのエクササイズをすることが出来るので、バランスの向上やアスリートのトレーニングとしても効果的です。

また、高齢者で横向きで寝る姿勢がきつい方など、仰臥位では出来ないエクササイズをチェアを使うことで座位で行うことが出来るようになります。

チェアは名前通り、椅子のような形をしていて、上の部分に腰掛けたり、横になったりしながらエクササイズを行います。

そのため、リフォーマーなどに比べると大きさもコンパクトで、ピラティスの考案者であるジョセフ・ピラティス氏は椅子としてもエクササイズ器具としても使える家具としてデザインしたとも言われています。

 

まとめ

ピラティスはヨガと違い、マットでのエクササイズだけではなく、様々な器具を体力や可動域、更に怪我や疾患の状態に合わせて効率良く使用し、エクササイズ自体にも必要に応じてモディフィケーションを加えることで、ピラティスを実践する全ての方にその効果を実感いただけるエクササイズと言えます。

また、ヨガのようにダイナミックな動きは少ないものの、身体の奥の方、深層にある筋肉(体幹)を主に鍛えること、更には身体の中心から動き出す意識を身に付けることで、日頃の姿勢や身体の使い方が向上することにも気がつくことが出来ます。

日常生活へのフィードバックが得られやすいというのもピラティスの魅力の1つかもしれません。

年齢や性別を問わずにいくつになっても安全に効果的にエクササイズすることが出来るのがピラティスの魅力の1つだと思います。

 

今回はピラティスとヨガの違いについて、お伝えしてみました。

このブログ記事を読んでピラティスに興味を持った方がいらしたら、まずは体験からお待ちしております。